妖精さん的FF14実況動画の作り方


ということで、超絶個人的なFF14実況動画の制作手順をフワッと書きなぐってみました。

僕は編集を多用する特殊なスタイルなのであまり参考にならないかもしれませんが、あーなんかいろいろやってんだなー投稿ペースが遅くても待ってやるかくらいに思っていただければ幸いです。

 

動画を録る

ゲームを録画する

GeForce のグラフィックボードに付属してくる GeForce Experience の録画機能を使ってゲーム画面を録画しています。CPU負荷が低く、普段プレイするときと変わらない感じで録画できるので重宝しています。

以前、試しに ロイロレコーダー を使ったことがありますが、若干CPU負荷が高めなのかカクついたので採用を見送りました。ただ、録画する動画の形式などを細かく設定できるので、マシンスペックに余裕がある方はこちらも試してみるのもアリかもしれません。

ちなみに1080p(1920×1080)サイズで録画すると、動画にしたときにテキストや自キャラやUIが小さくなってしまって見づらいので、FF14側の設定で1600×900サイズのウィンドウモードにして録画しています。


使用ツール:  GeForce Experience

 

音声を録音する

GeForce Experience を使って録画すると、動画にゲーム音とマイク音の両方が乗っちゃうんですが、編集を多用するスタイルの僕としては別々のほうが何かと便利なので、肉声だけ個別に録音しています。

ノートPCにオーディオインターフェース(Roland QUAD-CAPTURE UA-55)を繋げてコンデンサマイク(MXL 2003A)を接続し、スタンドマイクを立ててそれに向かってしゃべる感じですね。つまり実況動画を撮るときはパソコン2台態勢。

ちなみに録音ツールは Reaper というツールを使っています。本来は作曲用のいわゆるDAWというやつなんですが、エフェクトをかけたり音質の調整をしたりと多機能で何かと便利なんですよね。しかも個人ユースなら安い(60$)という優れモノです。

でもぶっちゃけ「恋のイルーシブジャンプ」とか「ようせい体操第一」みたいな変なネタをやらないなら全くもって必要ないです。たぶん Audacity とか SoundEngine Free とかで事足ります。

なお、冒頭にゲーム内でカーソルを動かすと同時に声を出す部分を録っておくと、後で動画と音声のタイミングをあわせるときに楽ができるのでやっておくと吉です。この一連の流れは個人的に通称「頭出し」と呼んでいます。


使用ツール:  Reaper

 

編集する

下準備

動画ファイルと音声ファイルを動画編集ソフトにぶち込んでサイズを720p(1280×720)に調整した後、動画と音声の位置を合わせます。ここで録音時に「頭出し」作業をやっておくことで位置合わせがスムーズにいくわけですね。

僕は Adobe Premiere Pro という編集ツールを使っています(バージョンはCS5)。Premiere は本職の人も使う多機能なツールですが、現行バージョン(CC)はサブスクリプション(月額・年額いくら)でそれなりのお値段がするので、もし購入するときはよく考えてからの方がいいかもしれません。

ちなみにニコニコの動画投稿者は AviUtl を使ってる人が多い印象です。フリーソフトですが機能は他の編集ツールと比較しても遜色ないので、試しに触ってみるにはいいんじゃないかな?


使用ツール:  Adobe Premiere Pro

 

編集プランを立てる

動画を早送りしながらいったん通しで見て、どこをカットしようとかどんな茶番を入れようとかを考えます(次回予告は除く)。ぶっちゃけ一番ここに時間がかかってるんじゃないかな…。

できるだけFF14をやったことのない視聴者の気持ちで見て、ここはちょっと退屈かなーとか ここは説明不足だなーとか、クソつまらない僕のトーク部分とかをどうにかして面白くなるようにアイデアをひねり出してねじ込んでいきます。

たとえば珍味クエストの場合…
  • 長くてダレる上にその後の本筋(タイタン)とはあんま関係ないのでネタを入れてカットしたい (個人的には嫌いじゃないけどメインよりは連続サブクエ向きな内容だよね)
  • でもカットしたらブレイフロクスの野営地(ダンジョン)に行く理由が不明になるのでどうにかして繋がるようにしなきゃ
  • 食材を集める=料理バトルマンガっぽいな…そうだ!「美味○んぼ」のパロディにしよう!
  • どうせなら80・90年代っぽい嘘アニメのオープニングが突然はじまったら面白いかな?
  • _人人人人人人人人人人人人人_
    > 恋のイルーシブジャンプ <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

ある程度まとまったら箇条書きでテキストエディタにメモしておきます。


使用ツール:  自分の脳みそ

 

カット編集する

動画本編の不要な部分をカットしたり、早送り(パッパヤ)する編集を入れていきます。ちなみにパッパヤするときの字幕用素材(黒背景に白文字)もこのときにまとめて作っておきます。

個人的にオープニングと次回予告を除く本編の再生時間はサクッと見れてダレない20分前後がベストと思ってるので、なるべくそれに収まるように細かく調整します。収まらなさそうなときは仕方ないのであっさり妥協します。


使用ツール:  Adobe Premiere Pro

 

解説部分を作る

専門用語や世界設定の解説、ダンジョン中の攻略解説などを編集していくフェーズです。究極履行技後のノリで編集していきます。つまりこっからが本番。

テキストを書く

解説部分の音声を後撮りするための台本を書いていきます。

各攻略サイトや解説サイトなどを参考にしつつ、ダンジョンや蛮神戦の場合はコンテンツに制限解除で突入して実際に確認しながら、なるべく未プレイ者でもわかるような説明になるように心がけています。実現できているかどうかは知りません。

そしてこの時点で解説に必要な画像・映像素材もリストアップしてテキストエディタにメモしておきます。


使用ツール:  自分の脳みそ

 

素材を作る

作った素材リストを元に、映像や画像の素材を作っていきます。場合によってはハウジングで壁と床を一面ブルーにした撮影スタジオを利用してクロマキー合成用のブルーバック素材を作ったりもします。

ちなみに画像素材については Adobe PhotoshopAdobe Fireworks を併用してアレコレ編集しています。スクショの切り抜きや色味の調整やらは Photoshop で、画面のレイアウトやドット絵制作やらは Fireworks で、てな感じで使い分けています。


使用ツール:  Adobe Photoshop  Adobe Fireworks  Adobe Premiere Pro

 

音声を録音する

作ったテキスト(台本)を元に読み上げて録音していきます。

実際やってみるとわかりますが、いかんせん素人なので滑舌が悪かったり甘噛みしたり標準語のイントネーションがわかんなくなったりして、何回も撮り直す羽目になります。

あと、モノマネなんかを何回も録り直す時は「俺ひとりで何やってんだろう…」って虚無感が襲ってきますが、ここで心が折れたら負けです。鋼の意志、確固たる意思を持って臨みましょう。


使用ツール:  Reaper

 

動画編集する

ここまでで作った画像・映像・音声の素材を使って動画に動きを付けていきます。

とにかく細かくて地味な作業なので一番モチベーションが下がるフェーズでもあります。気分転換という名目で別ゲーに手を出したり突然ギャザクラのレベリングを始めたりする危険な時期です。

しかし動画が完成したあとの視聴者のみなさんの暖かい笑顔を思い浮かべることでいつも乗り切りっています。みんなありがとう❤


使用ツール:  Adobe Premiere Pro

 

次回予告を作る

アイデアをひねり出す

字コンテを書く

映像・画像素材を作る

編集する

 

最終調整

編集し終わった状態で通しで見てミスや抜けがないかチェックしたり、動画の明るさを調整したり、音声のノイズ除去や音量調整などをやっていきます。ここまで来るとだいたい体内のエーテルが抜け切ってしまっているので結構おざなりです。


使用ツール:  Adobe Photoshop  Adobe Fireworks  Adobe Premiere Pro  Reaper

 

投稿する

エンコードする

エンコードとは、編集した画像やら音声やら映像やらの素材をギュッとパッキングして1つの動画に変換する作業のことです。

僕の環境では映像ビットレート5Mbps、音声ビットレート192kbpsで設定していますが、このへんが画質音質とエンコード時間の兼ね合いでバランスがいい感じです。

エンコード設定に関しては誰かに説明できるほど詳しくないので知りたい人はGoogleパイセンに聞いてみよう!


使用ツール:  Adobe Media Encoder

 

動画サイトに投稿する

できあがった動画ファイル(mp4)を ニコニコ動画YouTube に投稿して、動画概要文を書いたりリストに入れたりツイッターに報告ツイートをしたら全ての作業が終わりです。お疲れ様でした。

どうでもいい話ですが、ニコ動に比べてYouTubeの再生数が圧倒的に伸びてなくてやや複雑な気分です。でもニコニコのほうがコメントや反応がたくさんいただけるんで、それはそれで嬉しいかな…いや嘘どっちもたくさんの人に見てもらえますように!

 


以上です。長かった……!

 

この記事を書いてる時間を動画編集に充てればよかったのでは?

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